漢字は時代の要請に応じて変遷し、折々の書風より特徴的且つ臨書体感に相応しい「書」を選別し詮索した当院の教本。いわば書のダイジェスト版。この教本を携え、書の歴代にて壮大な奥深きへと修練を積みます。
銀座書画院(2時間講座)
月1回:¥9,350
月2回:¥12,100
月3回:¥14,850
月4回:¥17,600
※金額は消費税込みの金額です。
南青山書画院(3時間講座)
入会金:¥22,000
月1回:¥9,900
月2回:¥13,200
月3回:¥16,500
月4回:¥19,800
※金額は消費税込みの金額です。
銀座書画院
南青山書画院
楷書の名前の由来は、古来より中国で「学問の木」と称される「楷樹」の木の葉が、規則正しく育つ様から名付けられたと言われています。現代における正書体とされ、三過折法(点画を起筆、送筆、収筆の過程に分けて書く)を基に書かれたものを指します。
とはいうものの、書き手によって書風はさまざまです。
『九成宮醴泉銘』の構築的で研ぎ澄まされた均衡美、『孔子廟堂碑』の温雅、『造像記』の野趣や『建中告身帖』の重厚感など、臨書を通して様々な美の姿を学んでいきます。
行書を完成まで導いたとされる東晋時代の王羲之は、『蘭亭序』という至上の名品を残しました。曲水の宴を催した際の感興が、その筆蹟に宿り満ちています。これを臨書することで私たちは、この感興を追体験するのです。この他、中国宋代の黄庭堅の暢びやかな律動や、技巧を駆使した米芾の運筆法、日本に於いては空海が最澄に宛てた手紙『風信帖』の知性に満ちた深淵なる美など、古代の息吹を筆蹟から味わい学んでいきます。
草書とは、行書と同じく隷書を速書きしたところから生まれたものです。速書きの必要性から生まれた「くずし」を知ることで、古い書簡や古文書などを読むことも可能となってきます。書論としても名高い孫過庭の『書譜』は、躍動感に満ちた運筆を辿りながら、書の学び方や捉え方などに迫る文意にも興味が及びます。奔放で自由闊達な懐素の『自叙帖』、意のままに筆を運ぶ黄庭堅の『李太白憶旧遊詩巻』など、心躍らせる運筆に書の真髄を感じることでしょう。
隷書は、漢代に石碑を中心として隆盛しました。現代に於いても様々な題字などに用いられるこの書体は、水平垂直を基本として、逆筆蔵鋒、一字一波と規則的な運筆が特徴です。端正で典麗なる美の完成形とされる『曹全碑』や、雄渾で正気に満ちた鄧石如の『崔子玉座右銘』などから、豊かな線活動を学んでいきます。
篆書とは、亀甲獣骨に刻された文字で漢字の最古の書体とされる甲骨文、その後青銅器に鋳込まれた金文、石に刻された大篆や小篆を含めた総称です。また、時代を経て清代に再興した篆書の名品群は、漢字の造形が近代的に表現されて観るものを魅了します。鄧石如の『白氏草堂記』や呉昌碩が臨書した『石鼓文』などを学ぶことは、原初を紐解き、卓越した表現へと昇華させた過程が感じられる無二の存在です。
仮名は、平安時代の王朝文化を礎として、日本独自の美意識が結集した文字と言えるでしょう。和歌の発展と共に表現も多岐に及び、行書きから散らし書きへと展開していきます。古今和歌集最古の写本である『高野切』や、散らし書きの名品『寸松庵色紙』、生彩を放つ『関戸本古今集』などから、連綿に見られる流動美や「間」の取りかた、全体構成の妙味などを味わいながら学んでいきます。
水墨画書道教室では、「芥子園画伝」を基礎とし、山水画・花鳥風月・人物など画題を通し学びます。墨は単色の黒ながら、墨は五彩を放ち、大胆にも繊細にも、奥深い表現は精神性が際立つ世界です。
太郎平
TAROHEI
中川 恵
MEGUMI NAKAGAWA
西谷 光雄
MITSUO NISHITANI
仲 崇霖
SU-LIN CHU
佐藤 愛美
MEGUMI SATO